リストとは
リストとは、データ型の1種です。他の言語では配列と呼ばれたりします。
リスト型の特徴として、複数のデータ(変数)を管理できます。
一方で、変数は、1つのデータしか管理できません。
Pythonのlistは、格納する型の定義は必要ありません。複数のデータを管理したい場合にリストを用います。listは 配列名 = ["x","y","z"]
という形式で宣言します。リストの中身は左から数え始め、最初は1ではなく、0から数えるので注意が必要です。このリストの中身につけられた番号を添え字(そえじ)やインデックスなどと呼びます。
初めのうちは、リストは変数という箱が横につながった長い箱のようなイメージをお持ちください。
リストを定義する
それではリストを作ってみましょう。以下のプログラムを記述してみてください。
li = [10, 20, 30]
print(li)
・出力結果
[10, 20, 30]
異なったデータ型を格納する事も可能です。
li2 = [10, "python", 20.5]
print(li2)
・出力結果
[10, 'python', 20.5]
リストの変数名をつける時の注意点
Pythonには標準関数list()
があります。この関数はリスト型に型変換するための関数です。もし以下のようにリスト名を定義するときにlist
という名前を付けてしまうと後ほどlist()
関数を使う際にエラーになるので注意しましょう。
# リストの変数名を付けるときに避けるべき名前の付け方
list = [1,2,3]
a = 'python'
list(a) # TypeError: 'list' object is not callable
# TypeErrorに関してはPython中級編「構文エラーと例外」にて解説致します。
上記ではなく、list
以外の名前を付けるように心がけましょう。
li = [10,20] # 例えば、liという名前のリストをつける
a = 'python'
list(a)
定義したリストから特定の要素を取り出す
要素とは定義したリストに格納された1つ1つの値の事です。先ほど定義したリストliでは10,20,30の3つの要素を保持しております。下記のようにprint()
関数を用いた場合、全ての要素が出力されてしまいます。
li = [10, 20, 30]
print(li) # [10, 20, 30]
出力結果
[10, 20, 30]
リストを扱っていると全ての値ではなく、特定の要素のみを取り出したい事があるかと思います。そのような時に用いられるのが添字になります。添字はindexとも呼ばれ、要素の値に0から始まる番号で定義されています。ここで1から数えるのではなく、0から始まる番号が割り当てられていることに中止しましょう。例えば、10という値を取り出したい場合は以下のように記載します。
li = [10, 20, 30]
print(li[0]) # 10
出力結果
10
10は添字0ですので、0を指定しています。次に、20を取り出したい場合は添字1と指定すれば良いです。
li = [10, 20, 30]
print(li[1]) # 20
出力結果
20
30を取り出した場合は、添字2ですので2と記述しましょう。
li = [10, 20, 30]
print(li[2]) # 30
出力結果
30
存在しない添字にアクセスするとエラーになるので気をつけてください。
print(li[3])
出力結果
Traceback (most recent call last):
File "<stdin>", line 1, in <module>
IndexError: list index out of range
さらに、リスト型では文字列での値の取り出しは出来ません。繰り返しになりますが、リストの特定の値は、0から始まる添字のみで値の取得が可能です。次のセクションで説明する「辞書型」では文字列を指定して特定の値を取り出す事が可能です。この点をしっかりと理解しておきましょう。
リストに要素を追加する
後から事前に定義したリストに新規に要素を追加したい場合があります。このような場合にappend()
を使うことで、listの末尾に要素を追加することができます。
後から事前に定義したリストに新規に要素を追加したい場合があります。
このような場合にappend()を使うことで、listの末尾に要素を追加することができます。
出力結果
['python']
['python', 'php']
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