Gemini Notebook(旧NotebookLM)とClaudeを組み合わせれば、資料の内容をもとにスライドを作成し、編集しやすいPowerPointファイルに仕上げられます。
Gemini Notebookは資料をもとにスライドの内容や構成を作るのに適している一方、作成後の細かな編集には向いていません。
そこで、Gemini Notebookで作ったスライドをClaudeに読み込ませ、見た目を保ちながら編集可能なPowerPoint形式に変換します。
本記事では、スライドを作成する4つの手順と、そのまま使えるプロンプト例を紹介します。
あわせて、仕上がりの精度を上げる3つの方法や、図解がうまく再現されないときの対処法、注意点も解説します。
資料作成にかかる時間を短縮し、あとから修正しやすいスライドを作りたい方は、ぜひ参考にしてください。
※AI AcademyのYoutube動画は名称変更前に公開されたため、旧名称「NotebookLM」と表記されていますが、本記事では改名後の「Gemini Notebook」を使用しています
目次
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無料体験して特典を受け取るClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)でスライドを作成する方法
ClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)でスライドを作成する手順は、Gemini Notebookに資料を追加して下書きを作成し、スライドをダウンロードしてClaudeに読み込ませ、PowerPointファイルとして仕上げる4ステップです。
どちらもブラウザ上で操作できるため、特別なソフトを用意する必要はありません。
それぞれのステップを順に解説します。
①Gemini Notebookにスライドのもとになる資料を追加する
最初に、スライドに使いたい資料をGemini Notebook(旧NotebookLM)に追加します。
Gemini Notebookを開き、「新しいノートブック」を作成します。
続いて「ソースを追加」から資料を読み込ませてください。
ソースには、主に次のようなものを追加できます。
- パソコン内のファイル
- Googleドキュメント
- WebサイトのURL
社内の提案書や議事録、手元のメモ、参考にしたい記事など、スライドに載せたい情報が入った資料を利用できます。
必要に応じて、1つのノートブックに複数の資料をまとめて追加することも可能です。
ただし、アップロードする情報は勤務先の生成AI利用ルールに沿って選びましょう。
ここで追加した資料の内容をもとにスライドが作成されるため、伝えたい情報がそろった資料を選んでおくと、あとから修正する手間を減らせます。
②Gemini Notebookでスライドの下書きを作成する
資料を追加したら、Gemini Notebook(旧NotebookLM)のスタジオでスライドの下書きを作成します。
画面右側のスタジオパネルから「スライド資料」を選ぶと、生成の設定画面が開きます。
設定できる項目は次の4つです。
- スライドの形式
- スライドの長さ
- 出力する言語
- 作成するスライドについての説明
形式は「詳細なスライド」と「プレゼンターのスライド」から選べます。
「詳細なスライド」は文章量が多く、メールなどで送って読んでもらう資料に向いています。
一方、「プレゼンターのスライド」は要点を大きく見せる作りで、話しながら使う資料に適しています。
説明欄には、「ビジネスの現場でそのまま使える詳細なスライドを作成してください」のように、作りたい資料の方向性を入力します。
図解を減らしたい場合は、「インフォグラフィックなどの画像は多用せずに作成してください」と指定しておくとよいでしょう。
この段階で作るスライドはあくまで下書きなので、デザインの完成度よりも構成や情報の正確さを確認してください。
「生成」を押してからスライドが完成するまでには、数分ほどかかる場合があります。
完成したスライドは、次のステップで使うためにPDF形式でダウンロードしておきましょう。
※参考:Gemini Notebook でスライド資料を生成する|Google
③Claudeでスライドを作り直す
ダウンロードしたPDFをClaudeに添付し、PowerPoint形式で作り直すよう指示します。
Claudeのファイル作成機能は既定で有効ですが、動かない場合は、設定の「Capabilities」でコード実行とファイル作成がオンになっているか確認してください。
そのうえで、新しいチャットを開いてPDFを添付し、資料の用途や読み手、枚数、体裁などを指定します。
もとにするファイルと出力形式も明記しましょう。
指示を送ると、Claudeから資料の用途や枚数について質問される場合があります。
その場合は、回答した内容がスライドに反映されます。
完成したPowerPointファイルはダウンロードできるほか、Googleドライブへ直接保存することも可能です。
④Claudeでデザインを整える
スライドの内容が固まったら、同じチャットで配色や文字サイズなどを指定し、デザインを整えます。
なお、Claudeは直前に作ったファイルを覚えているため、PDFを添付し直す必要はありません。
デザインの指示では、配色・フォント・文字サイズ・レイアウト・1枚あたりの情報量を伝えます。
生成されたスライドに気になる箇所があれば、「2枚目の文字を大きくしてください」のように、対象と直し方をセットで伝えてください。
修正のたびに新しいファイルが作られるため、短い指示を何度か重ねながら調整すると、1回の指示で仕上げようとするより効率よく整えられます。
Gemini Notebook(旧NotebookLM)のスライドをClaudeで作り直す理由
Gemini Notebook(旧NotebookLM)のスライドは文字を直接編集できないため、ClaudeでPowerPointとして作り直す必要があります。
ここでは、Gemini Notebook側の制約とClaudeでできることを確認したうえで、2つを組み合わせるメリットを解説します。
Gemini Notebookのスライドは編集しにくい
Gemini Notebook(旧NotebookLM)の画面では、スライドの文字を直接打ち替えられません。
修正はプロンプトで指示する必要があるため、言葉を1つ入れ替える場合も、変更内容をスライドごとに送る必要があります。
一方、プロンプトで対応できる操作の範囲は広く、主に次の4つがあります。
- テキストの書き換え
- レイアウトの変更
- 画像の差し替え
- スライドの削除と並べ替え
複数のスライドに出した指示は、保留中の変更としてまとめて反映できます。
ただし、全体のレイアウトを変える場合は、同じ指示を1枚ずつ出す作業が必要です。
また、ダウンロードしたPowerPointファイルも、必ずしも編集できる状態とは限りません。
生成結果によっては各ページが画像として貼り付けられ、PowerPointで開いても文字を直せない場合があります。
社内で繰り返し使う資料では、作成後に内容を修正する機会も多くなります。
そのため、編集しやすいPowerPointにするには、Claudeで作り直す方法が有効です。
Claudeなら編集可能なPowerPointに変換できる
Claudeは、文字や図形をあとから編集できるPowerPointファイルを生成できます。
公式ヘルプによると、Claudeが作成できるファイルは、PowerPoint・Excel・Word・PDFのほか、PythonスクリプトとPNG画像です。
また、設定でコード実行とファイル作成をオンにしておけば、どのプランでも利用できます。
もとのスライドの文言やレイアウトを保ちつつ、文字はテキストボックス、図は図形として組み直されるため、PowerPoint上で編集しやすい状態になります。
ダウンロードしたファイルをPowerPointで開けば、社内テンプレートに合わせた微調整や、会議直前の数値の差し替えも自分で行えます。
このように、ClaudeでPowerPointとして作り直しておけば、完成後も必要な部分を自分で修正できます。
※参考:「Claudeでファイルを作成・編集する」Claude
Gemini Notebookで下書きを作ると誤りが減る
Gemini Notebook(旧NotebookLM)で下書きを作ってからClaudeに渡すと、内容の誤りが起きにくくなります。
最初からClaudeにスライドを作らせると、事実と異なる記載が入るおそれがあります。
一方、Gemini Notebookはアップロードした資料をもとに内容を組み立てます。
そのため、資料に沿った内容や構成になりやすく、数値や固有名詞などの情報も確認しやすくなります。
一方、Claudeは文章の調整や形式の変換に向いているため、2つのツールを順番に使うことで、それぞれの役割を分けられます。
下書きの段階で内容を固めておけば、Claudeに渡したあとに事実を確認し直す手間を抑えながら、仕上げの自由度も確保できます。
社内資料を作成する際も、内容の確認とデザインの調整を分けて進められるため、作業を効率化しやすくなります。
ClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)でスライドの精度を上げる方法
ClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)で作るスライドの精度は、指示の出し方で変わります。
プロンプトに1行から2行を書き足すだけでも、仕上がりの精度を高められます。
特に効果的なのは、次の3つです。
- ピラミッドストラクチャーで構成を組み立てる
- トンマナを指定する
- AIにセルフチェックさせる
3つの方法を順に解説します。
ピラミッドストラクチャーで構成を組み立てる
スライドの構成をピラミッドストラクチャーに沿わせると、伝えたい内容を整理しやすくなります。
ピラミッドストラクチャーとは、結論を頂点に置き、その下に根拠や事実を階層状に並べる考え方です。
コンサルティングの現場などで使われてきた、論理的に情報を整理するための型として知られています。
結論を先に示す構成にすると、読み手も要点を把握してから根拠を追えるため、内容を理解しやすくなります。
Claudeへ渡す指示には、次の1行を書き添えてください。
「スライド構成はピラミッドストラクチャーに従って、各スライド冒頭に最重要の結論、その根拠を箇条書きで補足してください」
1枚ごとに何を伝えるのかが明確になるため、スライド全体の構成も整理しやすくなります。
また、結論と根拠をセットで示すよう指定することで、主張だけが先行する構成も避けやすくなります。
トンマナを指定してデザインをそろえる
配色・文字サイズ・フォントをあらかじめ指定すると、資料全体のデザインを統一しやすくなります。
トンマナは「トーンアンドマナー」の略称で、デザインや文章の雰囲気をそろえるためのルールです。
指定がないまま生成すると、Claudeが指定されていない部分を判断するため、スライドごとに色使いや文字サイズがばらつくことがあります。
指定する項目は配色・フォント・文字サイズの3つです。
基調となる色を2色程度に絞り、強調したい箇所だけ別の色にすると、重要な情報も目立たせやすくなります。
これらの条件をプロンプトに1行加えておけば、社内のほかの資料と並べても統一感のあるデザインにしやすくなります。
また、最初からデザインのルールを決めておくことで、あとから1枚ずつ色や文字サイズを整える手間も減らせます。
AIにセルフチェックさせる
できあがったスライドをそのまま使う前に、AIに内容をチェックさせると、配布前の確認漏れを減らせます。
チェックを依頼すると、自分では気づきにくい内容の矛盾や情報の抜け、表現の誤りなどを指摘してもらえます。
Claudeへ送る指示は次のとおりです。
「作成したスライドを読み手の視点で点検し、内容の矛盾、情報の抜け、表現の誤りを一覧で挙げてください」
作成者は内容を把握しているため、説明が不足している箇所や情報の不足を見落とすことがあります。
「読み手の視点」という条件を加えることで、作成者とは異なる視点からスライドを確認できます。
指摘された項目を確認したうえで修正まで依頼すれば、配布前のチェックと修正をまとめて進めることが可能です。
Gemini Notebook(旧NotebookLM)の図解が再現されないときの対処法
Gemini Notebook(旧NotebookLM)で作った図解は、ClaudeでPowerPointに変換すると形や配置が変わる場合があります。
特に、インフォグラフィックのように要素の多い図は、意図したレイアウトをそのまま再現できないことがあります。
この場合は、図解を画像として編集できる状態にしてから修正する方法が有効です。
対処法は、CanvaとPDF編集ツールを使う2通りです。
Canvaのマジックレイヤーで画像を編集できる状態にする
Canvaのマジックレイヤーを使うと、1枚の画像になっているスライドを、文字や図形などの要素ごとに分解して編集できます。
マジックレイヤーとは、画像の中の文字や図形を個別の要素として分解する機能です。
分解した要素は、文字の打ち替えや位置の変更、別の画像への差し替えなどを個別に行えます。
ただし、マジックレイヤーが対応するファイル形式はPNGとJPGだけです。
Gemini Notebookからダウンロードしたスライドは、PDF形式で保存されます。
そのため、PDFを画像として書き出してからCanvaへ読み込んでください。
Gemini Notebookで作ったスライドの画像をCanvaへ読み込み、画像を選んで「編集」から「マジックレイヤー」を選択してください。
すると画像内の要素が分かれて表示され、それぞれを編集できるようになります。
なお、マジックレイヤーは、画像の内容によって分解しやすさが異なります。
写真のようなリアルな画像は分解に向いていませんが、図やイラストを中心とした画像であれば、スライド全体を作り直さずに文字や図形を修正できます。
対応するファイル形式はPNGとJPGで、画像の長辺は5000ピクセルまでという条件があります。
また、マジックレイヤーは利用するたびにAIクレジットを消費します。
月間の上限に達した場合は、プランをアップグレードするか、クレジットが翌月にリセットされるまで待つ必要があります。
※参考:「Magic Layersで画像を編集可能なレイヤーに変換する」Canva
OCR機能のあるPDF編集ツールで文字を修正する
OCRに対応したPDF編集ツールを使うと、画像になっているスライドの文字をテキストとして認識し、修正できます。
OCRとは、画像の中にある文字を読み取って、テキストとして扱えるようにする技術です。
ツールの例としてPDNob PDF Editorがあり、Gemini Notebookから書き出したPDFを読み込んで使用します。
OCRで文字を認識させると、画面上で文字を直接編集できるため、文字だけを修正したい場合は画像を分解する必要がありません。
一方、文字の修正だけでなく、画像や図形の位置を変えるなどレイアウトも大きく変更したい場合は、Canvaのマジックレイヤーが適しています。
ClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)でスライドを作成するときの注意点
ClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)でスライドを作成するときは、入力する情報の扱いと、配布前の内容確認に注意が必要です。
あらかじめ社内で確認する内容を決めておけば、資料を作るたびに判断する手間を減らせます。
ここでは、2つの注意点を順に解説します。
機密情報や個人情報の扱いは勤務先のルールに沿う
ClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)でスライドを作成する際、機密情報や個人情報を含む資料は、勤務先の生成AI利用ルールに沿って扱ってください。
どちらもアップロードした資料をもとに処理するため、業務で使う前にアップロードしてよいファイルの範囲を確認しておくことが大切です。
勤務先によっては顧客情報を含む資料の利用を認めていない場合もあるため、取引先名や個人名が含まれている資料をそのまま読み込ませるのは避けましょう。
必要に応じて該当箇所を伏せたり、必要な情報だけを抜き出した資料を別に用意したりすると、ルールを守りながらAIを利用できます。
配布する前に内容とレイアウトを自分で確認する
ClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)でスライドを作成したら、社内や社外へ配布する前に、できあがったスライドを自分で確認してください。
生成されたスライドには、もとの資料にない数値が入ったり、言い換えによって意味が変わったりする場合があります。
レイアウトについても、文字のはみ出しや余白のずれがないか確認しておきましょう。
配布前は、次の3点を重点的に確認すれば十分です。
- 数値と固有名詞
- 図の位置
- 表紙とページ番号
確認する箇所を絞れば、短時間でも内容とレイアウトのミスを見つけやすくなります。
作成時間を短縮できた分を、配布前の最終確認に充てましょう。
ClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)のスライド作成に関するよくある質問
ClaudeとGemini Notebook(旧NotebookLM)についてのよくある質問は、料金プラン、Googleスライドでの編集、手元のファイルの活用の3つです。
導入前に確認しやすいよう、3つの質問へ順番に回答します。
Gemini Notebook(旧NotebookLM)とClaudeは無料プランでも使えますか?
Gemini Notebook(旧NotebookLM)とClaudeは、どちらも無料プランで利用できます。
Gemini Notebookは無料プランでもスライド資料を生成できますが、利用回数には上限があります。
より多くのスライドを生成したい場合は、Google AIプランへの切り替えも選択肢になります。
一方、Claudeでも無料プランでファイルを作成できるため、まずは無料プランでスライド作成の一連の流れを試せます。
※参考:「Gemini Notebook をアップグレードする」Google
作成したスライドはGoogleスライドでも編集できますか?
作成したスライドは、Googleスライドでも編集できます。
Claudeが作成したPowerPointファイルをGoogleドライブに保存し、Googleスライドで開けば、そのまま内容を手直しできます。
PowerPoint形式から別の形式へ変換する必要がないため、複数人で資料を作る場合もGoogleドライブ上で共有しやすく、修正履歴から以前の版に戻すことも可能です。
手元のPowerPointファイルをもとにスライドを作成できますか?
手元にあるPowerPointファイルをもとに、新しいスライドを作成できます。
方法は、Gemini Notebook(旧NotebookLM)に資料を読み込ませるか、Claudeに直接添付するかの2通りです。
資料の内容を整理し直したい場合はGemini Notebookに読み込ませて下書きを作り、中身を変えずに見た目だけ整えたい場合はClaudeに直接渡すとよいでしょう。
以前作成した資料の内容を活かしながら、現在の用途に合わせて構成やデザインを整え直す場合にも活用できます。
なお、Claudeにアップロードできるファイルは1つあたり30MBまでです。
まとめ
Gemini Notebook(旧NotebookLM)で作ったスライドは、Claudeで作り直せます。
Gemini Notebookが情報を整理して構成を組み立て、Claudeが見た目を保ちながら編集できるPowerPointへ仕上げる流れです。
手順は次の4ステップです。
- Gemini Notebookに資料を追加する
- Gemini Notebookで下書きを作る
- Claudeでスライドを作り直す
- Claudeでデザインを整える
記事で紹介した2つのプロンプト例は、そのまま使えます。
精度を上げる方法として紹介したのは、ピラミッドストラクチャーでの構成・トンマナの指定・AIによる点検の3つです。
2つのツールを組み合わせれば、資料作成の時間を短縮できるため、まずは社内で使う資料から試してみてください。


