社内向けの報告資料やプレゼン資料を作る際、構成やレイアウトを考えるのに時間がかかっている方も多いのではないでしょうか。
ChatGPTの通常のチャット(Chat)に依頼すると構成案が文章で返ってくるため、パワーポイントへ打ち込む作業は残ります。
一方、OpenAIが提供するCodex(コーデックス)は、スライド資料そのものを作成できるため、構成案をパワーポイントへ打ち込む必要がありません。
本記事では、Codexで作れる3つの形式とスライド資料を作成する4ステップに加え、そのまま使えるプロンプト例、仕上がりを良くする4つのコツ、利用時の注意点を解説します。
資料作成にかかる時間を減らしたい方は、ぜひ参考にしてください。
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無料体験して特典を受け取るCodexで作成できるスライドの形式
Codexで作れるスライドは、編集できるパワーポイント形式、デザイン性の高い画像形式、PDFで配布しやすいHTML形式の3つです。
あとから編集するか、配布のしやすさを優先するかによって、最初の指示で出力形式を指定します。
パワーポイント形式|あとから自分で編集できる
PPTX形式での出力を指示すると、Codexは編集できるパワーポイントファイルを生成します。
特別な設定は必要なく、指示に「PPTX形式で出力して」と1行加えるだけです。
生成後はパワーポイントでファイルを開き、いつもの操作で文字の大きさ・レイアウト・配色を調整できます。
画像形式と違い、生成のたびに仕上がりが変わりにくく、最後の仕上げを自分で調整できるため、3つの形式の中では社内資料におすすめです。
型をそろえやすいため、毎月内容だけを差し替える定例資料でも同じ体裁を保てるほか、表紙や見出しだけを社内テンプレートに合わせて調整できます。
画像形式|図解やデザイン性の高いスライドを作れる
Codexに搭載された画像生成機能では、gpt-image-2を使ってスライドを画像として作成できます。
なお、2026年9月時点では、画像生成の機能はChatGPTのFreeプランでは利用できません。
インフォグラフィックや図解など、情報量の多いビジュアルの下書きに向いています。
また、表紙やイメージ画像など、文字の少ないページにも適しています。
ただし、同じ指示でも生成のたびに仕上がりが変わる可能性があり、画像として出力されるため、あとから文字だけを修正する用途には向きません。
会議で1枚だけ見せる図など修正の見込みが少ない資料に向く一方、文章の修正が見込まれる場合は、パワーポイント形式のほうが手戻りを抑えられます。
HTML形式|PDFにして配布しやすい
Codexでは、スライドを1つのHTMLファイルとして作成し、PDFに書き出して配布することもできます。
そのため、相手のパソコンにパワーポイントがなくても体裁を崩さずに開けます。
また、発表用のファイルを別に用意する必要はなく、矢印キーでページを送る形式や印刷時の体裁も指示できます。
修正もCodexへの指示で進められ、ページ区切りもずれにくいため、配布直前の差し替えや印刷にも対応しやすい形式です。
Codexでスライド資料を作成する方法4ステップ
Codexでスライド資料を作成する流れは、次の4ステップです。
- 作りたい資料のテーマと構成を伝える
- 生成された叩き台を確認する
- 気になる部分を追加で指示する
- 完成したファイルをダウンロードする
難しい設定や専門知識は必要ないため、初心者でもスライド資料を作成できます。
①作りたい資料のテーマと構成を伝える
まず、ChatGPTのデスクトップアプリでCodexを選び、作業用フォルダーを選んでから、入力欄に指示を打ち込みます。
選んだフォルダーが生成ファイルの保存先です。
資料ごとに分けておくと、あとからファイルを探しやすくなります。
また、指示を送る前に、資料へ入れたい数値や固有名詞をメモにまとめておくと、作業が進めやすくなります。
Codexに伝える内容は、次の3点です。
- 何枚くらいのスライドにするか
- どんな内容を入れるか
- 誰に向けた資料か
例えば、「社内の月次報告会で使うスライドを10枚程度で作ってください」といった簡単な指示でも、資料作成を進められます。
この段階では大まかな方向性が伝われば十分です。
あとから何度でも修正できるため、最初の指示は数行にまとめ、細部まで決め込む必要はありません。
②生成された叩き台を確認する
指示を送ると、Codexが内容に沿ってスライドを作成し、完了後にファイルが一覧に表示されます。
まずはファイルを開き、全体の構成・1枚あたりの情報量・レイアウトの3点を確認しましょう。
10枚程度のスライドなら出力まで数分ほどです。
そのため、待っている間もほかの作業を続けられます。
文言の細かさよりも、まずは全体の構成や見た目を確認すると、修正箇所を判断しやすくなります。
構成が想定と違っていれば、この段階で組み立て直しを依頼しても構いません。
③気になる部分を追加で指示する
Codexでスライド生成した後、気になった部分は、直したい箇所と修正内容をセットにして同じチャットから追加で指示しましょう。
例えば、「2枚目の文字を大きく」「全体の配色を落ち着いた色に」のように、ページ番号と修正内容を具体的に伝えると、対象のスライドを指定しやすくなります。
修正は同じファイルに反映されるため、最新版をそのまま使えます。
また、短い指示を重ねるほうが、1回で仕上げようとするより修正しやすく、結果が想定と違っても続けて指示を送れます。
④完成したファイルをダウンロードする
仕上がりに納得できたら、画面に並んだファイル名を選び、自分のパソコンへダウンロードします。
PPTX形式なら、形式を変換せずにパワーポイントでそのまま開けます。
最終確認を済ませたファイルは社内の共有フォルダーに置けるほか、相手が編集しない場合はPDFに変換して配布する方法もあります。
また、保存したファイルを次回のテンプレートとして利用すれば、定例資料の作成にも活用できます。
Codexでのスライド資料作成に使えるプロンプト例
作りたい資料の用途・枚数・盛り込む項目・出力形式の4点を1つの指示にまとめれば、長い文章を書かなくてもCodexでそのまま使えるプロンプトになります。
ここでは社内報告用と提案資料用の2例を紹介します。
社内報告用のスライドを作るプロンプト例
社内報告用のスライドを作成する前に、 今月の数値や出来事など、資料に載せたい内容をテキストファイルなどに書き出しておきましょう。
準備したファイルをもとに、次のプロンプトでCodexに作成を依頼できます。
docs/月次報告メモ.md をもとに、社内の月次報告会で使うスライドを PowerPoint 形式(report.pptx)で作ってください。
・構成:表紙 → 今月の結果 → 良かった点 → 課題 → 次月の打ち手 → まとめ
・全10ページ程度。1ページあたりの要点は3つまでにおさめる
・読み手:同じ部署の上長とメンバー
・落ち着いた印象のデザインにする。配色は紺とグレーの2色を基調にする
・文字は会議室の後ろの席から読める大きさにする
1行目では元のファイルと出力形式を指定し、構成の行にはスライドの並び順を書きます。
枚数を指定すると全体の分量を調整しやすく、1ページあたりの要点数を決めておくと、1枚に情報を詰め込みすぎるのを防げます。
また、読み手を指定すると、必要な説明の詳細を調整しやすくなります。
自分の資料に合わせて変更するのは、元のファイル名・構成・枚数・読み手の4点で、元になるファイルがない場合は1行目を外し、伝えたい内容を直接書けば作成できます。
この指示の型を決めておけば、毎回ゼロから考える手間も省けます。
提案資料のスライドを作るプロンプト例
社外への提案資料は、次のプロンプトでCodexに作成を依頼できます。
docs/提案メモ.md をもとに、取引先への提案で使うスライドを PowerPoint 形式(proposal.pptx)で作ってください。
・読み手:初めて訪問する取引先の担当者と決裁者
・背景:先方は資料作成に時間がかかっている状態で、今回はその改善策を提案する
・構成:表紙 → 現状の課題 → 提案内容 → 導入の流れ → 費用 → まとめ
・全12ページ程度。提案内容は1ページにつき1つずつ載せる
・少し華やかな印象にする。1ページに図解を1つ入れる
社内報告用との違いは、読み手に社外の相手を指定し、背景を追加している点です。
背景と想定読者を冒頭に書くと前提説明から始まる構成になりやすく、社内向けと同じ感覚で指示して説明が抜ける事態を防げます。
また、構成に導入の流れと費用を入れておけば、提案時に聞かれやすい項目もあらかじめ押さえられます。
Codexでスライド資料作成の仕上がりを良くする4つのコツ
Codexでスライド資料作成の質を上げるコツは、次の4つです。
- 見た目の方向性を最初に伝える
- 1枚のスライドに入れる情報量を指定する
- 手元の資料やテンプレートを一緒に渡す
- Skillに体裁を登録して資料のトーンをそろえる
いずれも最初の指示に一言加えるだけで実践できます。
具体的な伝え方を4つ紹介します。
見た目の方向性を最初に伝える
最初の指示に「シンプルで洗練されたデザインで」と方向性を加えると、Codexがその軸に沿ってデザインを組み立てるため、仕上がりが大きく変わります。
指定がない場合は特徴の薄い資料になりやすいため、社内報告なら「落ち着いた印象で」、提案資料なら「少し華やかに」といった表現を加えてみましょう。
さらに、色やフォントが決まっている場合は具体名を挙げ、使用する色を2〜3色に絞ると、配色をまとめやすくなります。
社内テンプレートに寄せたい場合は、参考資料の特徴や、社内資料で使われている色をそのまま伝える方法もあります。
このように作り始める前に方向性を伝えておくと、修正を重ねても全体のトーンを保ちやすく、途中で作り直す手間も抑えられます。
1枚のスライドに入れる情報量を指定する
1枚に入れる情報量を指示の段階で決めておくと、Codexが指定範囲に収まるよう内容を整理し、読みやすい資料に仕上げられます。
指定がない場合は情報を詰め込みすぎることがあるため、「1枚あたりの要点は3つまで」のように数で示しましょう。
文字数なら「1枚あたり200字以内」と指定できるほか、文章が多くなる箇所を図や表に置き換えるよう指示する方法もあります。
ただ文章を削るだけでは必要な内容まで失われかねないため、1枚1メッセージを意識して要点を絞ると、限られた時間でも内容が伝わりやすくなります。
手元の資料やテンプレートを一緒に渡す
議事録・メモ・社内テンプレートを指示と一緒にアップロードすると、Codexが内容を読み取り、構成や配色に反映できます。
そのため、内容と体裁の両方がそろった資料を作りやすくなります。
また、ゼロから内容を説明する必要がなく、打ち合わせメモをそのまま資料の下書きとして使えます。
前回の資料も参考として渡せるため、「同じ体裁で今月分を作ってください」と指示する使い方も可能です。
さらに、前回の配色や余白を引き継ぎたい場合は、社内テンプレートに表紙と本文のページを1枚ずつ含めておくと、デザインの方向性を伝えやすくなります。
Skillに体裁を登録して資料のトーンをそろえる
繰り返し作る資料は、指示・参考資料・テンプレートをひとまとめにしてCodexのスキル機能(Skill)に登録すると、毎回同じトーンで仕上げやすくなります。
登録した手順をもとに資料を作成できるため、デザインを毎回細かく指示する手間も省けます。
登録する際は、体裁の指示とテンプレートをまとめ、会社のロゴ・フォント・配色・表紙と本文のレイアウトなどを設定します。
同じSkillをチームで使えば、部署全体で資料の見た目をそろえやすくなり、担当者によるデザインのばらつきも抑えられます。
Codexでスライド資料を作成するときの注意点
Codexでスライド資料を作成する際は、手戻りを防ぐため、利用量の上限・出力内容の確認・社外秘情報の扱いという3つの注意点を事前に押さえておく必要があります。
ここから、3つの注意点を順に解説します。
利用量の上限を意識して使う
Codexにはプランごとの利用量上限があり、パソコンから送るメッセージ数は5時間ごとにリセットされます。
週単位の上限が適用される場合もあるため長時間の利用には注意が必要ですが、ChatGPT PlusとProでは、上限に達したあとも追加クレジットを購入できる仕組みです。
枚数の多い資料や画像を何枚も生成する作業は消費量が大きいため、分量の多い資料は工程を分けると、上限まで余裕をもって使えます。
※出典:「Pricing」OpenAI
配布する前にレイアウトや内容を自分で確認する
Codexが作った資料でも、文字のはみ出しや余白のずれが起こる場合があるため、社内外へ配布する前に内容とレイアウトを確認しましょう。
特に、数値や固有名詞の正しさは人が確認する必要があります。
ただし、すべてのページを細かく読み直す必要はなく、数値と固有名詞、図やグラフの位置、ページ番号と表紙の3点を確認すれば十分です。
問題が見つかった場合は、該当箇所を追加で指示して修正してから配布しましょう。
社外秘の情報は勤務先のルールに沿って扱う
Codexで社外秘情報を含む資料を作る場合は、勤務先の生成AI利用ルールに従い、アップロードできるファイルの範囲を事前に確認しましょう。
手元の情報をすべて渡す必要はなく、社名や個人名などを伏せたメモを用意することで、必要な情報だけを使って資料を作成できます。
また、判断に迷う内容は社内の管理部門へ確認してから扱うと安全です。
Codexでのスライド資料作成に関するよくある質問
Codexでのスライド資料作成について、プログラミング知識の要否と作成時間の質問に回答します。
スライド作成にプログラミングの知識は必要ですか?
Codexはもともとプログラムを書くためのエージェントですが、日本語で作りたい資料の内容を伝えるだけで作業が進むため、利用者にプログラミングの知識は必要ありません。
コードを読み書きする必要はなく、普段の会話と同じように指示できます。
専門用語を並べるより、資料の用途・読み手・完成イメージを具体的に伝えるほうが意図が届きやすく、うまく伝わらない場合は用途と読み手を追加しましょう。
Codexでプレゼン資料を作成するとどのくらい時間がかかりますか?
10枚程度なら最初のファイルは数分ほどで出力されますが、所要時間は資料の分量や指示内容によって変わります。
追加の修正が1回で済むとは限らないため、その時間も見込んでおくと安心です。
体裁を大きく変える指示は最初にまとめ、全体では30分ほど確保すると余裕をもって進められます。
初めて使う場合は、短い資料から試すと進め方の感覚をつかみやすいです。
【まとめ】Codexでスライド作成の手間を減らそう
Codexなら、パワーポイント・画像・HTMLの3形式で完成したスライドのファイルまで作れ、社内資料には編集しやすいパワーポイント形式が向いています。
作成は、テーマと構成を伝える、叩き台を確認する、追加で指示する、ファイルをダウンロードするという4ステップで、専門知識は必要ありません。
紹介したプロンプト例は、社内報告用と提案資料用のどちらもそのまま使えます。
仕上がりを良くするポイントは、見た目の方向性・1枚あたりの情報量・手元の資料・スキル機能に登録した体裁を最初の指示へ盛り込むことです。
最初から完璧を目指すより、叩き台を直しながら進めるほうが完成までの時間を短縮しやすくなります。
まずは、社内で使う簡単な資料から試してみてください。
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