毎朝いくつものニュースサイトやSNSを確認するのに、時間がかかるという方も多いのではないでしょうか。
n8nを使えば、ニュースの収集からAIによる要約、Slackやメールへの通知までを自動化できます。
本記事では、n8nの基本から、ニュース収集を自動化する手順や実際に届く通知の内容、カスタマイズ方法、利用時の注意点まで解説します。
毎朝のニュースの確認を効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。
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無料体験して特典を受け取るn8nとは?ニュース収集を自動化できるノーコードツール
n8nとは、アプリ同士をノードでつなぎ、プログラムを書かずに日々の繰り返し作業を自動化できるノーコードツールです。
ブラウザから操作できるため、特別な開発環境を用意せず、ニュース収集のような業務を仕組み化できます。
ここでは、n8nの連携範囲と料金体系を解説します。
ノードをつなぐだけで2,000種類以上のアプリと連携できる
n8nは、Slack・Gmail・Googleスプレッドシートなど、2,000種類以上のサービスと連携できます。
各サービス用に用意された「ノード」と呼ばれるブロックを線でつなぎ、処理の順番を決めるだけでワークフローを組めます。
RSSを読み込むノードやSlackへ投稿するノードも追加できるため、アプリ同士をつなぐプログラムを書く必要はありません。
ただし、一部のノードでは簡単なコードや式の記述が必要です。
基本的な操作はノーコードで進められるため、開発経験がない方でも、普段使っているツールから自動化を始められます。
※出典:n8n「Best apps & software integrations」
クラウド版とセルフホスト版があり無料でも始められる
n8nにはクラウド版とセルフホスト版があり、無料で試せます。
公式が運用するクラウド版は、クレジットカードを登録せずに無料トライアルを始められます。
継続して利用する場合は、Starterプラン(年払いで月額20ユーロ)などへの切り替えが必要です。
一方、自分の環境に導入するセルフホスト版は、ライセンスキーなしでCommunity editionとして利用でき、無料で使い続けられます。
まずはクラウド版の無料トライアルで操作を試し、継続して使う場合は、費用や運用のしやすさを踏まえて利用方法を選ぶとよいでしょう。
※出典:n8n「n8n Plans and Pricing」
n8nでニュース収集を自動化する方法6ステップ
n8nのニュース収集は、スケジュールで起動し、RSSで記事を集め、AIで要約してSlackへ投稿する流れを6つのステップで組み立てます。
①ワークフローを新規作成またはJSONから読み込む
ワークフローは、新規作成するか、完成済みのJSONファイルを読み込んで用意します。
新規作成する場合は、n8nへログインして画面右上の「Create Workflow」を選び、空のキャンバスにノードを追加していきます。
完成済みのJSONファイルがある場合は、画面右上のメニューから「Import from File」を選び、ファイルを指定してください。
同じノード構成がそのまま展開されるため、設定の確認から始められます。
なお、手元にJSONファイルがあれば読み込むほうが手早く済みます。
自分で作る場合もその後の設定は同じです。
※参考:n8n Docs「Export and import」
②スケジュールトリガーで起動時刻を設定する
スケジュールトリガーを追加し、ワークフローを動かす時刻を設定します。
トリガーの間隔は秒単位から月単位まで選べ、Cron式での指定にも対応しています。
毎朝動かす場合は日単位の間隔を選び、始業前に確認できるよう、毎朝7時など任意の時刻を指定してください。
ただし、クラウド版ではアカウント作成時のタイムゾーンが基準になるため、日本時間で動かす場合はワークフロー側の設定も確認しましょう。
タイムゾーンが合っていないと、想定とは違う時刻にワークフローが実行されるため、設定には注意が必要です。
※参考:n8n Docs「Schedule Trigger」
③RSSノードでニュースの取得元を指定する
次に、RSS Readノードを追加し、ニュースの取得元となるRSSのURLを指定します。
設定するのは取得元のURLだけで、公開されているRSSから記事を取得する場合は認証設定も必要ありません。
例えば、TechCrunchのRSSを指定すれば、海外メディアの記事を自動で取得できます。
国内の情報も集めたい場合は、キーワードでテーマを絞り込めるGoogleニュースのRSSを取得元に加えるとよいでしょう。
RSSのURLをブラウザで開くと、記事のタイトルや本文などがXML形式で表示されます。
URLを設定する前に、想定した記事が取得できるか確認しておきましょう。
※参考:TechCrunch「Feed」
④AIノードで記事を要約する
次に、OpenAIのモデルを呼び出すAIノードを追加し、RSSで取得した記事を要約します。
モデルには、OpenAIのGPT-4o miniなどを選択できます。
毎朝のニュース収集で短い記事を要約する程度であれば、高価なモデルを選ぶ必要はありません。
精度と料金のバランスを見て決めるとよいでしょう。
また、要約の精度に不満がある場合は、別のモデルへ切り替えられます。
AIノードを動かすには、「クレデンシャル」と呼ばれる認証情報の登録が必要です。
n8nが用意しているクレジットを選べば、OpenAIのAPIキーを用意せずに試すこともできます。
要約の指示はプロンプトとしてAIノードに直接入力するか、前のノードで定義して渡すこともできます。
前のノードにまとめておくと、どのような指示で要約しているかをあとから確認しやすくなります。
※参考:n8n Docs「OpenAI credentials」
⑤Slackノードで通知先を設定する
次に、Slackノードを追加して、要約を投稿するチャンネルを指定します。
Slackと連携するにはOAuth認証が必要なため、「Create new credential」からSlackへ接続し、ワークスペースの利用を許可してください。
認証後は「From list」から投稿先のチャンネルを一覧で選べるため、チャンネル名を手入力する必要はありません。
また、メッセージ本文には前のノードの出力結果を差し込みます。
記事のタイトルと要約を読みやすく表示したい場合は、Slack向けに内容を整形するノードを間に追加しましょう。
Slackを使っていない場合は、あとからGmailへ差し替えることもできます。
最後に、テスト用のチャンネルを指定して、実際にどのような形で通知が届くか確認しましょう。
※参考:n8n Docs「Slack credentials」
⑥テスト実行してワークフローを有効化する
最後に、「Execute Workflow」を押してテストを実行し、問題がなければワークフローを有効化します。
各ノードに実行結果が表示されるため、どこまで処理が進んだかを確認できます。
Slackにメッセージが届けば、設定は完了です。
エラーが出た場合は、実行結果の画面で失敗したノードを開き、表示されたメッセージを確認すると原因を絞り込めます。
動作の確認後は、ワークフローを有効化(Publish)の状態へ切り替えましょう。
これで、翌日以降は指定した時刻に自動で実行されます。
なお、テスト中はワークフローを無効にしておけば、余計な実行を防げます。
n8nのニュース収集でどんな情報が届く?
n8nのニュース収集を有効化すると、翌朝からAIが要約したニュースがSlackのチャンネルへ1通のメッセージで届きます。
メッセージには記事ごとのタイトルと要約が並ぶため、Slackを開くだけで、その日のAIニュースをまとめて確認できます。
見出しだけ追いたい日は、記事を開かずに内容を把握することも可能です。
なお、届くジャンルは手順③で指定したRSSの取得元によって決まります。
AI関連の記事だけを集めたい場合は、取得元やプロンプトを調整しましょう。
毎朝届く通知を確認するだけでニュースをまとめてチェックできるため、情報収集にかかる時間を減らせます。
n8nでニュース収集の仕組みをカスタマイズする方法
n8nのニュース収集は、通知先・取得元・プロンプトの3か所を変えることで、業務に合う形へカスタマイズできます。
Slack以外への送信や情報源の追加も、ノードの差し替えや設定の変更だけで済むため、最初から作り直す必要はありません。
自分の業務に合う形へ少しずつ調整していきましょう。
通知先をSlackからGmailに変える
SlackノードをGmailノードに差し替えると、ニュースの要約をメールで受け取れます。
Gmailノードでは、認証情報を登録して宛先と件名を指定します。
AIの出力結果を本文へ差し込む設定はSlackと同じため、基本的な手順は変わりません。
Slackを業務で使っていない場合も、要約をメールで受け取れば、スマートフォンから通勤中に確認できます。
なお、Gmail以外にもメールを送信できるノードが用意されています。
ニュースの取得元を増やす
RSS Readノードを複数並べると、複数のメディアの記事を1通の通知にまとめられます。
国内のIT系メディアのRSSを追加すれば、海外の記事とあわせて幅広く情報を集められます。
取得元を増やすほど、業務に必要な情報を集めやすくなる一方で、1通の通知が長くなり、読む負担も増えます。
取得元ごとにRSS Readノードを分けておけば、あとから不要な情報源だけを外せます。
毎朝ひととおり目を通せる分量に絞って設定しましょう。
プロンプトで要約の内容を調整する
AIノードへ渡すプロンプトを書き換えると、要約の長さや切り口を変えられます。
出力する言語や「3行で要約する」といった条件も、プロンプトに1行加えるだけで指定できます。
普段の日本語で書けるため、特別な記法を覚える必要もありません。
また、関係の深い業界の記事を優先する条件を書き足せば、ワークフローを組み替えずに、必要な情報を集めやすくなります。
まずは短い指示から試し、届いた通知を確認しながら調整していくとよいでしょう。
n8nでニュース収集を自動化するメリット
n8nでニュース収集を自動化すると、情報収集にかかる時間を短縮し、読む記事を絞り込めます。
さらに、決まった時刻に通知が届くため、確認漏れも防ぎやすくなります。
ここからは、情報収集の負担がどのように変わるのか、3つのメリットに分けて解説します。
毎朝の情報収集にかけていた時間を短縮できる
n8nのニュース収集を自動化すると、ニュースサイトを1つずつ巡回して記事を見比べる時間を減らせます。
読む記事を選ぶ作業も自動化できるため、浮いた時間を本来の業務や学習に回せます。
削減できる時間は日ごろの情報収集量によって変わりますが、毎朝の作業時間を減らし、集中したい業務に時間を使いやすくなる点がメリットです。
AIの要約で読むべき記事だけを選べる
n8nのニュース収集でAIに記事を要約させると、タイトルと要約を見ながら読む記事を絞り込めます。
リンクを開く前に内容の見当がつくため、すべての記事に目を通す必要はありません。
また、海外メディアの記事も日本語で要約するよう指示すれば、1本ずつ翻訳しながら読む負担を軽くできます。
そのため、毎朝チェックする記事を必要なものに絞りやすくなります。
決まった時刻に届くため確認の漏れを防げる
n8nでニュース収集を自動化すると、決まった時刻にニュースが届くため、自分でサイトを見に行かなくても情報を確認できます。
忙しい日でも、届いた通知を開くだけでその日のニュースを確認できます。
毎朝同じ時間に通知が届くことで、情報収集を習慣にしやすく、新しい話題もチェックしやすくなります。
n8nでニュース収集を自動化するときの注意点
n8nでニュース収集を自動化する前に、取得元・AIの利用料・コードの3点を確認しておきましょう。
- RSSに対応しているサイトを取得元に選ぶ
- AIの利用料と実行回数の上限を把握する
- コードが含まれる部分は生成AIに読ませて理解する
いずれも運用前に確認しておきたい項目なので、ここから順に中身を見ていきましょう。
RSSに対応しているサイトを取得元に選ぶ
n8nのニュース収集で取得できるのは、RSSを配信しているサイトの記事に限られます。
そのため、集めたいサイトがRSSに対応しているか、作り始める前に確認しておきましょう。
RSSがない場合は、HTTPリクエストやスクレイピング系のノードを組み合わせる方法もありますが、設定の手間は増えます。
RSSのURLはサイトのフッターやヘルプページに掲載されていることが多く、見つからない場合は、サイト名と「RSS」で検索すると確認できます。
AIの利用料と実行回数の上限を把握しておく
n8nのAIノードを使う場合は、実行回数やAIクレジットの上限を確認しておきましょう。
有料プランにはワークフローの実行回数の上限があり、Starterプランは月2,500回、Proプランは月10,000回です。(※2026年9月時点)
また、実行回数の上限とは別に、AIノードを動かす分の利用料が発生します。
この利用料をn8n経由で支払う仕組みが、Gateway creditsです。
OpenAIと直接契約する必要がないため、APIキーを自分で用意する必要もありません。
Gateway creditsを使えるのは、n8n CloudのStarterプランとProプランです。
月ごとに配られるクレジットではなく、残高をチャージし、リクエストごとに料金が差し引かれる仕組みです。
n8nが用意しているGateway creditsを使い切った場合は、追加でチャージするか、OpenAIのAPIキーを登録して自分のアカウントでAPI料金を支払う方法があります。
なお、料金ページにある月ごとのAIクレジットは、n8n Assistant用の別枠です。
また、セルフホスト版ではGateway creditsを利用できないため、APIキーの登録が必要です。
毎朝1回の実行でも、取得する記事数が多いほどクレジットを消費するため、必要な記事だけを取得するなど、使用量を調整しましょう。
コードが含まれる部分は生成AIに読ませて理解する
n8nのニュース収集では、JavaScriptなどのコードが含まれる場合もありますが、生成AIに読ませれば、開発経験がなくても処理内容を日本語で確認できます。
ChatGPT・Claude・Geminiなどにコードを貼り付けて質問すると、どのノードで何を加工しているのかを説明してもらえます。
コードの意味を確認してからワークフローを動かせば、処理内容がわからないまま運用することを避けられます。
まとめ
n8nを使えば、毎朝のニュース収集からAIによる要約、Slackやメールへの通知までを、1つのワークフローで自動化できます。
作成の流れは、次の6ステップです。
- ワークフローを新規作成またはJSONから読み込む
- スケジュールトリガーで起動時刻を設定する
- RSSノードでニュースの取得元を指定する
- AIノードで記事を要約する
- Slackノードで通知先を設定する
- テスト実行してワークフローを有効化する
通知先・取得元・プロンプトを変えれば、作成した仕組みを業務に合う形へ調整できます。
まずは無料で試せる範囲でシンプルなワークフローを組み、動作を確認してから取得元やプロンプトを追加しましょう。
毎朝の情報収集に時間を取られている方は、今日から試してみてください。


