比較演算子とは
比較演算子は、2つの値を比較するための記号です。この記号を使うと、2つの値が等しいかどうか、または一方がもう一方より大きいか、小さいかを調べることができます。
比較演算子の紹介
Python で使用できる比較演算子を以下に示します。
1点注意すべき点は、「等しいかどうか」を判定する比較演算子は ==
(イコールが2つ)であるということです。つまり、右辺と左辺が等しいかどうかを確認する際には、=
(イコール1つ)ではなく、必ず ==
(イコール2つ)を使用する必要があります。
演算子 意味
> 右辺より左辺の方が大きい
< 右辺より左辺の方が小さい
>= 右辺より左辺の方が大きいか等しい
<= 右辺より左辺の方が小さいか等しい
== 左辺と右辺は等しい
!= 左辺と右辺は等しくない
サンプルプログラム
左辺と右辺が等しい条件式をPythonで作ってみましょう。
score = 85
if score >= 80:
print("合格です")
else:
print("残念ながら不合格です。次回はぜひ頑張りましょう!")
上記のプログラムでは、左辺のscoreと右辺の100が等しいため、出力結果は「合格です」となります。scoreの数値を変えることで、出力される文章を変更できます。
5つの実用的なサンプルプログラムを紹介
比較演算子は条件分岐とセットで使われることが多く、実用的なプログラムの作成に役立ちます。5つの実用的なサンプルプログラムを紹介いたします。解説は簡潔ですが、どのようなプログラムが作れるのかイメージを持っていただければ幸いです。
例1:年齢確認プログラム
ユーザーに年齢を入力してもらい、成人か未成年かを判定するプログラムです。
# ユーザーの年齢を入力
age = int(input("あなたの年齢を入力してください: "))
# 成人かどうか判定
if age >= 20:
print("あなたは成人です。")
else:
print("あなたは未成年です。")
例2:テストの合格判定
テストスコアに基づいて、合格か不合格かを判定します。
# テストスコアを入力
score = int(input("テストのスコアを入力してください(0〜100点): "))
# 合否の判定
if score >= 60:
print("合格です!おめでとうございます。")
else:
print("不合格です。次回がんばりましょう。")
例3:ショッピングの割引適用プログラム
購入金額に応じて割引を適用し、割引後の価格を計算します。
# 購入金額を入力
purchase_amount = float(input("購入金額を入力してください(円): "))
# 割引の判定
if purchase_amount >= 5000:
print("おめでとうございます!割引適用されます。")
discounted_price = purchase_amount * 0.9 # 10%割引
print(f"割引後の価格: {discounted_price:.2f}円")
else:
print("割引適用外です。")
print(f"支払い金額: {purchase_amount:.2f}円")
例4:パスワード認証プログラム
正しいパスワードと一致するかを確認します。実際はもう少し複雑ですが、パスワードが保存されているものと正しいかの比較の際は比較演算子を用いています。
# 正しいパスワード
correct_password = "python123"
# ユーザーの入力
input_password = input("パスワードを入力してください: ")
# 認証結果
if input_password == correct_password:
print("ログイン成功!")
else:
print("パスワードが間違っています。もう一度お試しください。")
例5:商品在庫の確認プログラム
購入希望数に応じて在庫が足りるかどうかをチェックします。
# 在庫数と購入希望数を入力
stock = int(input("現在の在庫数を入力してください: "))
purchase_request = int(input("購入希望数を入力してください: "))
# 購入可否の判定
if purchase_request <= stock:
print("購入可能です。ありがとうございます!")
stock -= purchase_request # 在庫を減らす
print(f"購入後の在庫数: {stock}個")
else:
print("申し訳ございません。在庫不足です。")
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