Google Flowは、文章や手持ちの画像から動画・画像を生成し、そのまま編集まで進められるGoogleのAI映像制作ツールです。
使い方は、プロジェクトを作成して素材とプロンプトを用意し、モデルを選んで生成した動画を編集・書き出すという流れです。
有料プランに登録していなくても、1日あたり50クレジットが自動で付与されるため、まずは無料で操作を試せます。
本記事では、Google Flowでできることから、動画生成の4ステップ、画像の作り方、料金とクレジットの仕組み、プロンプトの書き方までまとめました。
商用利用についてや日本語での使い方も解説するので、ぜひ参考にしてください。
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無料体験して特典を受け取るGoogle Flowとは?Googleが提供するAI映像制作ツール
Google Flowとは、文章や画像から動画・画像を作り、生成後の編集まで進められるGoogleのAI映像制作ツールです。
Google公式のヘルプでは、映画のように一貫性のあるクリップ・シーン・ストーリーを作れるツールとして案内されています。
ブラウザから利用できるため、専用ソフトを用意する必要もありません。
なお、デスクトップパソコンのChromiumベースのブラウザ(Google Chromeなど)での利用が推奨されています。
ここからは、Google Flowでできることの全体像と、VeoやNano Bananaといった生成モデルとの関係を順に見ていきましょう。
※出典:「Google Flow を使ってみる」Google Flow ヘルプ
Google Flowでできること3つ
Google Flowでできることは、文章からの生成・手持ち画像の動画化・生成後の編集の3つです。
- 文章から動画と画像を作る
- 手持ちの画像を動かして動画にする
- 作った画像や動画をあとから編集する
動画だけを作る生成AIとは異なり、映像制作に必要な機能が1つの画面にまとまっています。
文章からの生成では、作りたい場面だけでなく、カメラの動きや光の当たり方まで入力すると、内容に沿った映像や画像を生成できます。
映像や写真の専門知識がなくても、文章で具体的に指定できる点が特徴です。
手持ちの画像を動画にする場合は、写真やイラストを素材として渡すと、静止画を動かした映像を作れます。
開始フレームと終了フレームに別々の画像を指定すれば、2枚の画像をつないだ場面転換も作成可能です。
手元にある写真をそのまま素材として使えるため、ゼロから作り直す必要はありません。
生成後の編集では、画像の一部を修正したり、写っているものを追加・削除したりできます。
動画についても、クリップを並べて順番や長さを調整できます。
このように、素材づくりから生成、編集、書き出しまでを1つの画面で進められるため、気になる部分を直すたびに別のツールへ移る必要がありません。
Veo・Nano BananaとGoogle Flowの関係
VeoやNano Bananaは映像や画像を生成するモデルで、Google Flowはそれらを使って映像を制作するためのプラットフォームです。
車にたとえると、VeoやNano Bananaがエンジン、Google Flowがそのエンジンを載せて走らせる車体にあたります。
つまり、Google Flow自体が1つの生成モデルとして映像を作っているわけではありません。
Google Flowでは、用途に応じて複数のモデルを選択できます。
| 種類 | モデル |
| 動画生成 | Veo 3.1 – Lite/Veo 3.1 – Fast/Veo 3.1 – Quality/Gemini Omni Flash 1.1 |
| 画像生成 | Nano Banana Pro/Nano Banana 2 Lite/Nano Banana 2 |
モデルによって画質・生成時間・消費クレジットが異なり、軽いモデルなら少ないクレジットで何本も試せる一方、高画質のモデルでは1本あたりの消費量が増えます。
モデル名を細かく覚える必要はありません。
Google Flowの画面でモデルを選択すると、その都度消費するクレジットが表示されるため、用途と残りのクレジットに合わせて選び分ければ、無駄な消費を抑えられます。
なお、利用できるモデルは更新される可能性があるため、最新のラインナップはGoogle Flowの公式ヘルプで確認してください。
※出典:「Google Flow のモデルと対応機能の詳細」Google Flow ヘルプ
Google Flowの使い方|動画生成の4ステップ
Google Flowの使い方は、プロジェクトの作成・素材とプロンプトの用意・モデルを選んでの生成・編集と書き出しの4ステップで進みます。
- 公式サイトを開いてプロジェクトを作成する
- 動画の素材とプロンプトを用意する
- モデルと出力設定を選んで生成する
- 生成した動画を編集して書き出す
4つのステップで一度流れをつかめば、2本目以降も同じ手順で進められます。
ここからは、それぞれの操作を順に解説します。
ステップ1|Google Flowにアクセスしてプロジェクトを作成する
Google Flowを使い始めるときは、Chromeなどのブラウザで公式サイトを開き、Googleアカウントでログインして新しいプロジェクトを作成しましょう。
申し込みや支払い情報を登録しなくても、ログインすると1日あたり50クレジットが自動で付与され、その範囲で動画と画像を生成できます。
公式ヘルプに記載されている利用条件のうち、個人がまず確認したいのは次の2点です。
- 年齢が確認済みで、18歳以上であること
- Google Flowのサポート対象地域に居住していること
日本はサポート対象の地域に含まれているため、国内からそのまま利用できます。
ログイン後にプロジェクトの一覧画面が開いたら、「新しいプロジェクト」を選ぶとプロンプトの入力画面に切り替わります。
なお、利用条件や付与されるクレジットは変更される場合があるため、利用する際はGoogle公式のヘルプで確認してください。
※出典:「Google Flow を使ってみる」Google Flow ヘルプ
※出典:「Google Flow クレジットを管理する」Google Flow ヘルプ
ステップ2|動画の素材とプロンプトを用意する
Google Flowで生成を始める前に、動画にしたい素材と指示の文章を用意しておくと、やり直しの回数を減らせます。
プロンプトには、被写体・アクション・環境・照明・スタイルの5つを書き込みます。
何を書けばよいか迷ったときは、頭の中の映像を人に説明するつもりで言葉にしてみてください。
手持ちの画像を動かす場合は、参照画像の選び方によって仕上がりが変わります。
背景に余計なものが写り込むとAIが動かす箇所を判断しにくくなるため、例えば商品紹介動画では白い無地の背景で撮った写真を使うとよいでしょう。
また、開始フレームと終了フレームに別々の画像を指定すると、前の絵から後の絵へ移り変わる映像を作れます。
はじめと終わりの絵が決まっている場面に適した方法です。
なお、プロンプトの具体的な書き方は、後述する「プロンプトの書き方」で詳しく解説します。
ステップ3|モデルと出力設定を選んで動画を生成する
Google Flowでは、プロンプトを入力したあと、モデル・動画の長さ・アスペクト比・同時に作る本数を選んで生成します。
モデルはプロンプト入力欄のモデル名から切り替えられますが、選択するモデルによって1本あたりの消費クレジットが変わる点に注意してください。
アスペクト比は縦と横から選べるため、TikTokやInstagramのショート動画を作る場合は縦を選びましょう。
同時に作る本数を増やすと、その分だけ消費クレジットも増えます。
例えば、1本20クレジットのVeo 3.1 – Fastを4本まとめて生成すると、20×4で80クレジットを消費します。
無料の1日50クレジットを上回るため、サブスクリプションなしではこの設定で生成できません。
最初は軽いモデルで1本だけ作り、仕上がりの方向性を確認してから設定を上げると、クレジットの無駄を抑えられます。
ステップ4|生成した動画を編集して書き出す
Google Flowで生成したクリップは、シーンに追加して並べ替えやトリミングができ、仕上がったシーンをそのままダウンロードできます。
クリップにカーソルを合わせ、その他アイコンから「シーンに追加」を選ぶと、選択したクリップが1本の流れとして並びます。
その後、クリップをドラッグして順番を入れ替え、先頭や末尾を切り詰める場合は両端のハンドルを動かしてください。
全体をプレビューで確認してから書き出せるため、公開してから失敗に気づく事態も防げます。
最初から長い動画を作るのではなく、短いクリップの続きを生成してつなげれば、長い映像に仕上げられます。
修正が必要になっても生成をやり直す範囲が小さく、クレジットの節約にもつながります。
Google Flowで画像を生成する方法
Google Flowは動画だけでなく画像も作れます。
デフォルトのモデルなら料金がかからないため、無料の範囲でも複数の画像を生成できます。
画像を作るときは、プロジェクトを開いてプロンプト入力欄のモデル名をクリックし、表示されたメニューから「画像」を選びます。
設定できる項目は次のとおりです。
- 画像のアスペクト比
- 1回に出力する枚数
- 使用するモデル
設定後にプロンプトを入力すると、指定した枚数の画像が並びます。
一度に複数枚を生成すれば、好みに近いものを選んで作り込めます。
生成した画像はNano Bananaのモデルで段階的に編集でき、写っているものの追加・削除も、最初から作り直さずに行える点が利点です。
切り抜きのほか、テキストや図形を描き込むツールも用意されています。
このように、動画にする前の素材づくりまで1つの画面で完結するため、画像編集ソフトを別で開く必要がありません。
ここからは、Google Flowの画像生成で使えるモデルと、無料の範囲での制限を確認していきましょう。
画像生成で使えるモデルと無料プランでの制限
Google Flowの画像生成でデフォルトになっているモデルはNano Banana 2 Liteで、料金はかかりません。
公式ヘルプが説明する3つのモデルの違いは次のとおりです。
| モデル | 位置づけ |
| Nano Banana 2 Lite | 高品質な画像を高速に生成、編集するための効率性の高いモデル。デフォルトで料金がかからない |
| Nano Banana 2 | 高品質な画像を高速に生成、編集するための標準モデル |
| Nano Banana Pro | 複雑なデザインや正確なディテール、プロ仕様の制御を実現する高度な画像モデル。Google AI Ultraユーザー向けのデフォルト |
デフォルトのNano Banana 2 Liteなら料金を気にせず画像を作れますが、ほかのモデルへ切り替える場合は、生成前に消費クレジットを確認してください。
無料で生成できるのは1日分のクレジットの範囲内です。
初めてGoogle Flowを使う場合は、料金のかからない画像生成から試すと、プロンプトと仕上がりの関係をつかみやすくなります。
なお、モデルの構成や消費クレジットは変更される場合があるため、利用する際はGoogle公式のヘルプで確認してください。
※出典:「Google Flow のモデルと対応機能の詳細」Google Flow ヘルプ
※出典:「Google Flow クレジットを管理する」Google Flow ヘルプ
Google Flowのスマホアプリでの使い方
Google Flowはスマートフォン向けアプリからも使えるため、移動中でも動画や画像を生成できます。
Androidでは、次の環境が必要です。
- Androidバージョン:Android 12以降
- RAM:2GB以上
安定した動作とモバイル向け機能を求める場合は専用アプリが推奨されており、モバイルブラウザからも開けますが、アプリのほうが安定します。
iPhoneやiPadでもApp Storeからアプリを入手でき、iOS 16.0以降に対応しており、料金はかかりません。
ただし、快適な利用環境として推奨されているのはデスクトップパソコンのブラウザです。
モバイル端末やほかのブラウザは完全には最適化されていません。
そのため、外出先での生成にはアプリ、編集を含む仕上げには画面の広いパソコンを使うようにすると、用途に合わせて使い分けられます。
※出典:「Google Flow を使ってみる」Google Flow ヘルプ
Google Flowは無料で使える?料金体系を解説
Google Flowは有料プランに登録しなくても、毎日付与されるクレジットを使って無料で試せます。
有料プランに登録すると、毎月付与されるクレジットが増えます。
生成するたびにクレジットを消費するため、残量を確認しながら使うことが大切です。
ここからは、無料で使える範囲・有料プランの料金・モデル別の消費量の順に紹介します。
なお、料金やクレジットの条件は改定される場合があるため、申し込み前にGoogle公式サイトで確認してください。
無料で使える範囲と1日あたりのクレジット上限
Google Flowは有料プランに登録しなくても、1日あたり50クレジットが自動で付与され、その範囲で動画と画像を生成できます。
ただし、使い切らなかったクレジットは翌日に繰り越されません。
その日の最初の生成をきっかけに、1日分のクレジットが更新されます。
50クレジットで生成できる本数の目安は次のとおりです。
| モデル | 1日に生成できる本数の目安 |
| Veo 3.1 – Lite | 5本 |
| Veo 3.1 – Fast | 2本 |
| Veo 3.1 – Quality | 1本分に届かない |
Veo 3.1 – Qualityは1本で1日分のクレジットを上回るため、無料で動画を生成する場合はLiteとFastが中心になります。
また、混み合う日本時間の11時から14時ごろ(UTC午前2時から5時ごろ)は、未登録ユーザーの動画生成が制限される場合があります。
制限された場合も画像は生成できるため、時間帯を変えるか、画像生成へ切り替えてください。
クレジットは生成時だけでなく、AIで動画を作り直す編集でも消費します。
そのため、作成と修正の回数をあらかじめ決めておくと、クレジットを使いすぎにくくなります。
※出典:「Google Flow クレジットを管理する」Google Flow ヘルプ
有料プランの料金と毎月付与されるクレジット
Google Flowの有料プランはGoogle AI Plus・Google AI Pro・Google AI Ultraの3系統で、Google AI Ultraは使用量の上限が異なる2段階に分かれます。
プランごとの月額と、毎月付与されるクレジットは次のとおりです。
| プラン | 月額 | 毎月のFlowクレジット |
| Google AI Plus | 725円 | 200クレジット |
| Google AI Pro | 2,900円 | 1,000クレジット |
| Google AI Ultra(5x) | 14,500円 | 10,000クレジット |
| Google AI Ultra(20x) | 32,000円 | 25,000クレジット |
毎月付与されるクレジットは未使用分を翌月へ繰り越せないため、月内に使い切る前提で計画を立てましょう。
なお、日本ではAIクレジットの追加購入がサポートされていないため、クレジットが不足した場合は上位プランへの変更で対応します。
まずは無料の範囲で試し、クレジットが足りないと感じた段階で有料プランを検討するとよいでしょう。
※出典:「Google AI のプラン」Google One
※出典:「Google AI Pro と Ultra」Gemini
※出典:「Google Flow を利用できる国と地域」Google Flow ヘルプ
モデル別に消費するクレジットの目安
Google Flowの消費クレジットは、モデル・画質・長さ・加入プランによって決まります。
AIによる動画の再生成や4Kへのアップスケールでもクレジットを消費します。
動画生成の目安は次のとおりです。
| モデル | Google AI Ultra以外 | Google AI Ultra |
| Veo 3.1 – Lite | 10クレジット | 5クレジット |
| Veo 3.1 – Fast | 20クレジット | 10クレジット |
| Veo 3.1 – Quality | 100クレジット | 100クレジット |
Gemini Omni Flashは解像度と長さによって消費量が変わり、720pの8秒なら12クレジット、360pの4秒なら4クレジットです。
短い動画や低い解像度で生成すれば、1回あたりの消費クレジットを抑えられるため、複数パターンを試しやすくなります。
また、クレジットは動画の生成だけでなく、動画の編集にも使われます。
Gemini Omni Flashで動画を編集する場合に40クレジット、4KへのアップスケールはGoogle AI Ultraで10クレジットを消費します。
条件によって消費量が変わるため、生成前に表示される消費量を確認してください。
なお、残りのクレジットは、画面右上のプロフィール写真またはイニシャルから確認できます。
※出典:「Google Flow クレジットを管理する」Google Flow ヘルプ
Google Flowのプロンプトの書き方
Google Flowのプロンプトは、被写体・アクション・環境・照明・スタイルの5つを具体的に書くと、狙いどおりの映像になりやすくなります。
漠然とした指示ではAIがイメージをつかみにくいため、ここから5つの要素と例文を確認していきましょう。
プロンプトに入れたい5つの要素
Google Flowのプロンプトには、被写体・アクション・環境・照明・スタイルの5つを入れます。
それぞれに書く内容は、次のとおりです。
| 要素 | 書く内容 |
| 被写体 | 誰または何が映るか |
| アクション | その被写体が何をしているか |
| 環境 | 場所と時間帯 |
| 照明 | 光の当たり方 |
| スタイル | 実写風やアニメ風などの質感 |
5つをすべて入れると、次のようなプロンプトになります。
白いエプロンをつけた30代の女性パティシエが、焼き上がったタルトに粉砂糖をふりかけている。木のカウンターが並ぶ小さな洋菓子店の店内で、時間帯は早朝。窓から差し込む柔らかい自然光が手元を照らしている。実写風で、浅い被写界深度のシネマティックな映像。
この例では、被写体が白いエプロンをつけた30代の女性パティシエ、アクションがタルトへ粉砂糖をふりかける動作です。
環境は早朝の小さな洋菓子店、照明は窓から差し込む柔らかな自然光、スタイルは実写風で浅い被写界深度のシネマティックな映像になります。
自分の題材に置き換えるときも、同じ順番で5つを埋めれば、プロンプトの形を整えられます。
日本語のプロンプトでも生成できますが、公式ヘルプはツールを最大限に活用する方法として英語のプロンプトをすすめています。
先ほどの例文を英語にすると、次のようになります。
A female pastry chef in her 30s wearing a white apron dusts powdered sugar over a freshly baked tart. Inside a small pastry shop lined with wooden counters, early morning. Soft natural light from the window falls on her hands. Live-action style, cinematic look with shallow depth of field.
日本語で狙いどおりの結果にならない時は、英語版に切り替えて試してください。
参照画像を使う場合は、画像とプロンプトの内容もそろえます。
両者が食い違うと、AIがどちらに従うべきか判断しにくくなるためです。
例えば、夜の場面を写した画像に昼の描写を加えると、仕上がりが崩れることがあります。
文案づくりに迷ったら、Geminiに相談しながら組み立てると、5つの要素を漏らさずに書けます。
※出典:「Google Flow で動画を作成する」Google Flow ヘルプ
※出典:「Google Flow を利用できる国と地域」Google Flow ヘルプ
Google Flowで思いどおりに生成できないときの対処法
Google Flowで同じ指示を繰り返しても生成に失敗するときは、新しいプロジェクトを作るか、モデルを切り替えると成功する場合があります。
例えば、音楽を入れたくない場合にBGMの条件を加えると、生成が途中で止まることがあります。
BGMについて触れていないプロンプトなら1度で生成できても、「BGMなし」と加えた途端に止まるケースです。
その場合は、新しいプロジェクトを作り、同じ指示を入力し直してください。
同じプロジェクトでエラーが解消しない場合も、プロジェクトを変えると生成できることがあります。
何度か試しながら、狙いどおりの動画に近づけていきましょう。
また、映像の質が気になるときは、モデルを切り替えてください。
同じプロンプトでもモデルによって仕上がりが変わるため、1回で決まらない場合は、モデルと文言を少しずつ変えながら数回試すほうが早く形にできます。
Google Flowを使うときの注意点
Google Flowを使う時に押さえておきたいのは、透かし・日本語の文字・素材の権利の3点です。
いずれも公開後に気づくと対応が難しいため、ここから順に確認します。
目に見える透かしとSynthIDの扱い
Google Flowで生成した動画や画像には、AIが生成したコンテンツであることを識別するための「SynthID」という目に見えない透かしが入ります。
SynthIDは利用者側で外せません。
Google Flowでは、VeoやImagenといったGoogleの生成モデルを使って動画や画像を生成します。
これらのモデルで生成した出力にもSynthIDが付与され、目に見える透かしの有無は加入しているプランによって異なります。
| プラン | 目に見える透かし |
| Google OneのFree・Plus・Pro | Veoで作成したコンテンツであることを示す透かしが動画に入る |
| Google One Ultra | 現地の規制で義務づけられている場合に入る |
ここでのプラン名は透かしを説明する公式ヘルプの表記に合わせており、料金の章で挙げたGoogle AI Plus・Google AI Pro・Google AI Ultraとは呼び方が異なります。
透かしの有無は公開先での見え方に関わるため、広告や商品ページで使う場合は、事前に確認しておきましょう。
※出典:「Google Flow を使ってみる」Google Flow ヘルプ
日本語の文字入りの動画は生成が苦手
Google Flowは動画内の日本語を正しく生成できない場合があるため、文字はあとから動画編集ソフトで加えるほうが確実です。
プロンプトで日本語を指定しても文字の形が崩れ、そのままでは読めないことがあります。
モデルを切り替えることで文字の見え方が変わる場合もありますが、日本語が必ず正しく表示されるとは限りません。
そのため、映像はGoogle Flowで生成し、テロップは動画編集ソフトで加える方法がおすすめです。
文字の位置やフォントを自由に調整できるため、日本語のテロップを入れたい場合も仕上がりを整えやすくなります。
人物が写った素材を扱うときの肖像権・著作権
Google Flowで実在の人物が写った素材を扱う場合は、肖像権や著作権に配慮して利用・公開しましょう。
AIで生成した映像であっても、元の素材に他人が写っている場合は、肖像権などの権利に配慮する必要があります。
また、他人が撮影した写真やイラスト、既存のキャラクターが写った素材を使う場合も、著作権などの権利関係を確認しておくことが大切です。
素材は自分で撮影したものや、利用条件を確認したうえで商用利用できるものを選ぶとよいでしょう。
また、Googleの生成AIに関するポリシーでは、次のような生成が禁止されています。
- 人々を欺くことを目的として他人になりすます表現
- 他者に対するハラスメント、いじめ、脅迫、虐待、侮辱にあたる内容
公開前に内容を見直し、判断に迷う場合は専門家へ相談してから公開しましょう。
※出典:「生成 AI の使用禁止に関するポリシー」Google
Google Flowの使い方に関するよくある質問
Google Flowの使い方でよく挙がるのは、商用利用の可否・日本語での利用・入力したデータの扱いの3点です。
ここから、順に回答します。
Google Flowで生成した画像・動画は商用利用できる?
Google Flowで生成した画像や動画に関して、Googleは生成されたコンテンツの所有権を主張しないと案内されています。規約とポリシーに沿ってご利用ください。
Googleの利用規約では、ユーザーのコンテンツはユーザーに帰属し、そこに含まれる知的財産権もユーザーが保持すると定められています。
そのため、生成した映像の権利がGoogleへ移るわけではありません。
ただし、生成AIの追加利用規約では、本サービスを使った機械学習モデルや関連技術の開発が禁止されているため、生成した映像を学習データとして利用することは認められていません。
また、生成AIに関するポリシーに沿った内容であることや、第三者の権利を侵害しないことも前提となります。
なお、生成AIの追加利用規約には、生成される情報が不正確または不適切な場合があることも記載されています。
公開前に生成内容を確認し、問題がないことを確かめてから利用しましょう。
Google Flowは日本語で使える?プロンプトも日本語でいい?
Google Flowは日本から日本語で利用でき、プロンプトも日本語で入力できます。
ただし、公式ヘルプでは、ツールを最大限に活用する方法として英語のプロンプトが推奨されています。
公式ヘルプの利用できる国と地域のページには、次の内容が記載されています。
- 日本は利用できる国・地域に含まれる
- 対応する言語は日本語を含む37言語(2026年9月時点)
- ツールを最大限に活用するなら英語のプロンプトが推奨される
- 生成品質はプロンプトの言語と複雑さによって変わる
画面表示もプロンプト入力も日本語のまま進められますが、思うような結果にならない場合があります。
その場合は、日本語で考えた指示をGeminiなどで英語に直してから入力すると、狙った仕上がりに近づけやすくなります。
※出典:「Google Flow を利用できる国と地域」Google Flow ヘルプ
Google Flowに入力した内容や生成した動画はAIの学習に使われる?
Google Flowに入力した内容や生成したコンテンツは、Googleのサービスや機械学習技術の提供・改良・開発に利用されますが、設定で対象から外せます。
改善への協力を有効にしている場合、対象になるのは次の情報です。
- Google Flowとのやり取り
- アップロードしたコンテンツ
- 生成されたコンテンツ
- 関連機能の利用情報とフィードバック
あわせて、ユーザーのインタラクションはトレーニングを受けたレビュアーがレビューし、Googleアカウントとは切り離されて最長18か月間保存されるとも書かれています。
対象から外す場合は、公式サイト上部のその他アイコンを開き、「Google Flowの改善に協力する」をオフにしてください。
仕事の資料や未公開の素材を扱う予定がある場合は、生成を始める前にこの設定を確かめておきましょう。
※出典:「Google Flow でデータを管理する」Google Flow ヘルプ
まとめ
Google Flowは、文章や画像から動画を作り、生成後の編集まで進められるGoogleのAI映像制作ツールです。
使い方は、プロジェクトを作成し、素材とプロンプトを準備してモデルを選び、生成した動画を編集・書き出しする4つのステップです。
有料プランに登録しなくても1日あたり50クレジットが付与されるため、まずは無料の範囲で試せます。
クレジットが足りないと感じた段階で、有料プランへの移行を検討するとよいでしょう。
まずは短い動画を1本作り、Google Flowでの生成に慣れてみてください。
動画生成でクレジットの消費が気になる場合は、料金のかからないデフォルトモデルで画像生成から始めると、プロンプトを試しながら使い方を覚えられます。



