独学でITパスポートに合格するためには、計画的に学習を進めることが重要です。しかし「何から勉強を始めればいいかわからない」「独学で本当に合格できるのか不安」と悩んでいる方も多いでしょう。
そこで、この記事では独学でITパスポートに合格するコツ5選を紹介します。一発で合格しやすい人の特徴や独学のメリットについても解説するので、ITパスポートの取得を目指している方は最後までご覧ください。
独学でITパスポートを取得できる人の特徴

独学でITパスポートを取得できる人には、次のような共通点があります。
- 基本的なIT用語を理解している
- 具体的な目標を設定している
- 計画的に学習を進めている
基本的なIT用語を理解している
ITパスポートでは、情報セキュリティやネットワーク、データベースなど幅広い分野が出題されます。そのため、これらの分野に関連する基礎的な用語を理解していると、スムーズに学習を進められます。
たとえば「LAN」「IPアドレス」「CPU」といった言葉を知っているだけでも、参考書や問題集の内容が理解しやすくなるでしょう。一方で、こうした基本的な用語の意味が分からない状態だと、内容を理解するのに時間がかかり、挫折してしまう可能性があります。
具体的な目標を設定している
独学はスクールと違い、モチベーションが低下しやすく、それが挫折につながるケースも少なくありません。そのため「3ヶ月以内にITパスポートに合格する」といった具体的な目標を設定することが重要です。
明確な目標を持つことで、学習状況を客観的に把握しやすくなり、達成に向けて計画的に取り組めます。さらに、ペースを保つために「1週間で過去問を3回解く」「模擬試験で70%以上の正答率を取る」など、短期的な目標を決めるのもおすすめです。
計画的に学習を進めている
ITパスポートは試験範囲が広いため、無計画に勉強すると重要なポイントを見落としてしまうことがあります。また、試験直前に詰め込もうとしても内容を十分に理解できず、すべての範囲を学習しきれないことも少なくありません。
そのため、参考書や問題集を活用して試験範囲を正確に把握し、自分のスケジュールに合わせた効率的な学習計画を立てることが重要です。しかし、計画を立てるだけでは十分ではありません。
学習を進める中で理解が難しい部分が出てくることもあるため、定期的に進捗を確認し、柔軟に計画を見直すことが不可欠です。
独学でITパスポートを取得するメリット

独学でITパスポートを取得するメリットは、以下の3つです。
- 自分に合った教材で学習できる
- 学習費用を抑えられる
- 好きなタイミングで学べる
自分に合った教材で学習できる
ITパスポートの教材には、書籍や学習アプリ、動画講座などさまざまな選択肢があります。そのため、学習スタイルや理解しやすい方法に合わせて教材を選び、自分のペースで学習することが可能です。
たとえば、文章を読むのが得意な人は参考書を中心に学習し、図解や映像のほうが理解しやすい人は動画講座を活用するのが効果的です。また、問題演習を重視したい人は、過去問題集や問題集アプリをメインに使うことで、効率的に試験対策を進められるでしょう。
スクールでは決められた教材が使われることが多く、学習方法が自分に合わないと感じる場合もあります。しかし、独学なら「この教材は分かりやすい」「この問題集は解説が詳しい」といった基準で、最も理解しやすい教材を選べるため、無理なく学習を継続できます。
学習費用を抑えられる
スクールに通う場合、数万円程度の受講料がかかります。しかし、独学なら必要な教材を購入するだけで済むため、費用を大幅に抑えられます。参考書や問題集であれば、1,500円〜3,000円程度で購入可能です。
また、無料で利用できる学習アプリも充実しているため、工夫次第でほとんどお金をかけずに学習を進められます。さらに、無料で利用できる模擬試験サービスを活用すれば、出題傾向を把握しながら、時間配分の感覚を身につけられます。
専門的な資格の中には、無料の教材がほとんど公開されていないものも少なくありません。しかし、ITパスポートは受験者数が多く、基礎的な知識を問う試験であることから、無料の学習コンテンツも豊富です。
有料の動画講座であっても数千円程度で受講できるので、学習費用を抑えたい方は独学で進めるのがおすすめです。
好きなタイミングで学べる
スクールでは決められた時間に学習しなければなりませんが、独学なら自分のライフスタイルに合わせて自由に学習時間を設定できます。たとえば、仕事をしながら資格取得を目指す人は、出勤前や帰宅後の時間を使って学習を進められます。
また、通勤・通学の電車内で学習アプリを活用したり、週末に集中して勉強したりすることも可能です。さらに、独学では自分のペースで学習できるため、理解が難しい部分は何度も繰り返し学習できます。
このように、独学は時間や場所の制約が少ないため、忙しい社会人や学生でも無理なく学習を続けられるでしょう。
独学でITパスポートに合格するコツ5選

独学でITパスポートに挑戦する際は、次の5つのポイントを意識しましょう。
- 参考書で基礎知識を固める
- 過去問題集で出題傾向を把握する
- 定期的に模擬試験を受ける
- 学習アプリで空き時間を有効活用する
- 動画講座でポイントを押さえる
参考書で基礎知識を固める
ITパスポートの試験範囲は広く、情報セキュリティやシステム開発、経営戦略など多岐にわたります。これらを網羅的に学習するには、体系的にまとめられた参考書を活用するのが効果的です。
ITパスポートは人気資格ということもあり、さまざまな特徴の参考書が販売されています。かわいいイラストで楽しく学べるものから、QRコードを使ってスマートフォンで解説動画を視聴できるものまであるので、自分に合った書籍を選んでみてください。
その際、最新のシラバスに対応しているかを必ず確認しましょう。数年前に出版されたものでは、現在の試験問題と内容が合わず、効率的な学習につながりません。
過去問題集で出題傾向を把握する
参考書でITパスポートの概要を理解したら、過去問題集を活用して出題傾向を把握しましょう。実際に問題を解くことで、合格の見込みがあるのか、試験までにどれくらい勉強する必要があるのかを確認できます。
参考書をしっかり読み込んでから問題集に取り組む方もいますが、早いうちに一度問題を解いておくのがおすすめです。試験でどのような問題が出題されるかを知ることで、不足している知識を明確にし、適切な学習計画を立てられるようになります。
また、過去問題集を解く際は、必ず時間を測りましょう。ITパスポートは120分で100問を解く試験です。そのため、1問あたりにかけられる時間は平均して1分程度しかありません。
時間を意識せずに解くと、本番で時間が足りなくなる可能性があります。時間に追われて焦ると、実力を発揮できないので、普段から制限時間を意識して問題を解いてみてください。
定期的に模擬試験を受ける
ITパスポートは、コンピュータを使ったCBT(Computer Based Testing)方式で行われます。そのため、紙の問題集だけでなく、実際の試験環境に近い形式で練習しておくことが大切です。
ITパスポート試験を実施している独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では「CBT疑似体験ソフトウェア」を提供しています。このソフトウェアを使えば、自宅のパソコンで実際の試験と同じ画面を操作することが可能です。
無料で利用できるので、本番で落ち着いて取り組めるよう、事前に試験画面を確認しておきましょう。また、模擬試験は本番と同様に100問出題されます。そのため、過去問題集と同じように時間を計測しながら取り組むことで、時間配分の感覚をつかむのに役立ちます。
学習アプリで空き時間を有効活用する
忙しくて学習時間を確保できないと悩んでいる方は、学習アプリを活用するのが効果的です。参考書と違い、書籍を持ち運ぶ必要がないため、通勤時間や外出先などのちょっとしたすきま時間に学習を進められます。
また、スマートフォンで学習できるため、勉強に苦手意識がある方でも始めやすく、学習習慣を定着させるのにも役立ちます。ITパスポート向けの学習アプリにはさまざまな種類があるため、デザインや機能を確認し、自分に合ったもので勉強を進めてみてください。
動画講座でポイントを押さえる
効率よく学習を進めたい方は、ITパスポートに特化した動画講座を活用してみましょう。映像や音声で解説を受けることで、文章だけでは理解しにくい内容もスムーズに理解できます。
たとえば、アガルートの「ITパスポート試験対策講座」では、初めてITを学ぶ人でも理解できるよう、データサイエンティストがビジネスシーンを踏まえながら丁寧に解説しています。また、出題傾向を分析し、頻出分野を重点的に学べるカリキュラムが組まれているため、約9時間で試験範囲を網羅できます。
さらに、パソコンやスマートフォンなど好きなデバイスで学習できるので、移動時間や休憩時間を有効活用したい方にもおすすめです。
ITパスポートの勉強法に関するよくある質問

独学で合格を目指す方は、よくある質問も確認しておきましょう。
- 文系でも独学で合格できる?
- 合格に必要な勉強時間はどれくらい?
- 試験直前にやるべきことは?
文系でも独学で合格できる?
ITパスポートは、ITの基礎知識を問う国家資格であり、専門的なプログラミングスキルや高度な技術知識は必要ありません。そのため、文系の人でも独学で合格を目指せます。
しかし、ITに関する基礎知識がない場合、最初は専門用語や概念の理解に苦労するかもしれません。もし、ITの概念や専門用語が難しく感じる場合は、動画講座や図解が豊富な入門書などを活用してみましょう。
コンピュータの仕組みやシステムの運用方法などの複雑な内容でも、図や映像を参考にすることで、専門知識がなくても要点を理解できます。
合格に必要な勉強時間はどれくらい?
ITパスポートの合格に必要な勉強時間は、一般的に150時間程度とされています。そのため、1日2時間のペースで勉強する場合、約3ヶ月で合格レベルに到達できます。
ただし、IT企業で働いている人や大学でITを学んでいる人であれば、すでに基本的な知識を持っているため、100時間程度の勉強で合格することも可能です。勉強時間の目安はあくまで一般的なものなので、現在のレベルを把握し、自分に必要な勉強時間を考えてみましょう。
参考書や過去問題集を一通り目を通すだけでも、どの程度の知識があるかを確認し、自分に必要な勉強時間が明確になります。もし、忙しくて勉強時間が確保できないと悩んでいる場合は、動画講座や学習アプリを使って、移動時間や休憩時間を有効活用してみてください。
試験直前にやるべきことは?
試験直前は新しい知識を詰め込むのではなく、復習や実践に重点をおきましょう。特に、模擬試験を活用し、多くの問題に触れておくことが大切です。
ITパスポートでは100問を120分で解くため、1問にかけられる時間は約1分です。そのため、試験前に模擬試験を解き、時間内にすべての問題を解けるかを確認しておく必要があります。また、考えすぎると時間が足りなくなることがあるので、難しい問題は後回しにし、確実に解ける問題から取り組む練習をしておきましょう。
さらに、頻出のIT用語を確認することも重要です。ITパスポート試験では専門用語が多く出題されるため、試験直前に用語集やノートを見返し、用語の意味や定義を正しく理解しておきましょう。
まとめ
この記事では、独学でITパスポートに合格するコツや独学のメリット、一発で合格しやすい人の特徴について解説しました。ITパスポートはITの基礎知識を問う国家資格のため、計画的に学習を進めることで、一発で合格することが可能です。
しかし、150時間程度の勉強が必要とされており、誰でも簡単に合格できる試験ではありません。そのため、独学で合格を目指している方は、この記事を参考にして自分に合った学習方法を見つけてみてください。
独学で合格できるか不安な方には、動画講座の活用がおすすめです。アガルートの「ITパスポート試験対策講座」では、出題傾向を徹底的に分析し、効率よく学べるカリキュラムを提供しています。
約9時間の講義で試験範囲を網羅できるため、忙しい方でも短期間で学習を進められるでしょう。また、パソコンやスマートフォンなど、さまざまなデバイスに対応しているため、通勤時間や休憩時間を有効活用できます。
全額返金される合格特典も用意されているので、短期間で確実に合格を目指したい方はぜひ試してみてください。